四季の猫 劇場の人 ≫ SITEMAP  WORD?  MAIL
 database
 CATSENSEMBLETHEATER
 Archives
 SKETCHLOGCAST
 others
 LINKDIARYBBS
Archives LOG /

MammaMia!  ......2002年11月30日(土)POP/12月7日(土)マチネ/ソワレ .......
 
 ■海通い決定(笑)

個人的にはAキャストのあまりの豪華さに思わずチケットをがんがん取ってしまった演目なのですが(笑)これが大当たり。
(始まってみれば本命様がAキャストに変更になっていたのでさらに大当たり(爆))
ABBAの曲をがっつり織り込んで展開するストーリーは、案外重い内容のはずだけれど、コメディ仕立てになっているので悲観的にはなりません。
ありがちといえばありがちな話なのかもしれませんが単純に楽しめるつくりになっています。
日本語歌詞も舞台を観ながら聴いているとあまり違和感なくすんなり入って、個人的にはとても好きです。
登場人物たちはとても魅力的、キャストがそれをさらに押し上げています。

この後がっつりネタバレ入りです。
小細工ナシで読めるようにしてあります。興味のない方、読みたくない方、初めては見ないで楽しみたい方はここまでにしてください。






































オリジナルキャストのCDが出ていますので、曲名も今回は載せさせていただきます。
てか載せないと書けない(笑)






♪OVERTURE/PROLOGUE(I HAVE A DREAM)

ソフィの穏やかに決意を秘めた歌。
白いブラウスに青いスカート。清楚な装いで3人の男性に手紙を出す女の子。
そこへ遠くから彼女を呼ぶ声。

そんな、なんとなーくふわーっとした始まり方を、いきなりぶち壊して登場する元気な二人の女の子。
そこからはソフィももうすっかり普通(?)の元気な若者に。
3人で輪になってはしゃぐ3人がとても可愛い。

しっかりもののアリにちょっと抜けてそうなリサ、オトメなくせに気の強そうなソフィはローティーンからハイティーンにかけて姦しい3人組だったんだろうなぁという感じ。


♪HONEY HONEY

ソフィの母ドナの日記の内容(笑)。
歌の合間に読み上げられる内容をしっかり聞いておくと後でなるほど、と思います。
要約しちゃうと「最初の男に連れて行ってもらった島に次の男を連れて行った女」なんですけどドナ(爆)

「そして・・・」の読み方のエスカレートが笑えます。
リサはこんな時も元気に下品です(笑)。


◇ロージーとターニャの登場

二人を迎えたドナと3人で、娘達と同じように輪になって騒ぐ姿に、8年ぶりにあった朋友との再会を喜ぶシーンが引き立ちます。
しかし、その大騒ぎもちらりと一瞥しただけでゲームに戻る男性達を見る限り、ドナの大騒ぎはいつものことなんでしょうか(笑)

初演では、この時に座っているおばあさんは今井さん、ゲームをしているのが平田さんと中村厚生さん、眼鏡をかけて新聞を読んでいるのが宇都宮さん。
今井さんは本当にこういうおばあさんいそう、て感じで似合っています。女中頭のもらったチップを横取りしてるらしいですが(笑)


◇スカイ、エディ、ペッパー登場

この時からペッパーはやる気満満ですが(笑)。
エディのツッコミが早いのは、ペッパーはしょっちゅうこんな感じなんじゃないかとか思わせます。
最初のうちは上手から見ていたのでエディの「鼻につくんです」という台詞の表情が観れなかったんですが、笑顔でもなくふつーに言ってるので台詞とあいまって笑えます。
それに対してあーそうなの、とばかりにうなづくターニャも素敵です。


♪MONEY,MONEY,MONEY

下手のアンサンブルさんたちがいきなり動くのがすごいなーとか思うんですけど。
途中でばーっと入ってくる人々ですが、ドアから入ってきたメイドさんみたいな人と男性が、働かない従業員を叱っているのか痴話喧嘩なのかわからないですが、それを一生懸命なだめようとしているサロンエプロンの丹下さんの3人組が気になりますが>どんな
女性陣では平岡さんが非常に貫禄があって気になります(笑)。女中頭さんらしいです。(女中頭ってのがすごいよな(爆))
机ごと斜めになるところでは、上手側平田さんが支えて、下手側 中村さんが下から持ち上げて、微妙なバランスで保たれていました。

コーラスでは、サビに入る前の部分でオリジナルではそんなに入っていない女声のオブリガードが入っています。

終わるちょっと前にアンサンブルがだーっと退場、始まる前からいた4人は元いた場所に戻るのですが、新聞を読んでいた彼はどうするのかと思っていたら、彼は新聞を机の下に落としたらしくそれを拾う姿で曲が終わってストップでした。ちなみに新聞はちゃんと英語(もしかして仏語?エーゲ海は何語だ?)。


◇パパ3人登場

下手から見てると桟橋(?)が見えるので、ハリーがふらふら歩いてくるのが見えて楽しいです。
ビルの本をハリーが買った話に対して「どこかで一冊〜」と言っているので、売れないルポ作家(爆)かと思っていたら、そうではないそうですが。椎名誠みたいな感じかな(何)。
ドナに許してもらえたんだと思い込んでウキウキしているサムがかわいいです。
この3人を見ていると、ハリーが一番まともで、でもエネルギッシュかもしれんとか思います(笑)
3人して、自分はドナにとって特別だったんだよーっていうのを言いたいけど他の二人には隠して優越感に浸ってるんだろうなぁとかちらちらとそんな牽制しあいが見えますが。ほんのちょっと。

ここで入ってきてから出るまでのソフィがなんか可愛くて好きです。
特に去り際(笑)

そしてその去っていくソフィにあっけにとられている二人を差し置いて、あっさり「チャーミングな子だね」と寸評するハリーがラブ(爆)


♪THANK YOU FOR THE MUSIC

ピックを見つけ嬉しそうにポジションに指を置いてから、あぁそうそうチューニングをね、とぽろんと弾いたらチューニングがあっていて嬉しそうな表情をする八巻ハリー。芸が細かい。

さすが発音はいいですがそれ以上に歌声がいいんです。台詞いらないから一曲通して歌って欲しいかもとか思うくらい好きです。

初めからはしゃいでいるハリーと対照的に、どうするよオイという感じのビル、やばいよどうしようという感じのサム。
それに対してめっちゃ気軽にことを進めるソフィ。
ここではかなり4人の性格が出てる感じがします。

最後の「ありがとうと」をソフィに歌わせようとするハリーの嬉しそうな顔はぜひ見たい!(笑)


◇ドナ登場

ギター片手に脱兎のソフィ。隠れる3人。
ビルを見て、怪訝そうな顔からあらーという顔になり、ハリーを見てちょっと嬉しそうな複雑な表情になった後のサムを見たドナがすごいです(笑)
っていうかドリル突き出す辺りどうかと。
ここはもう保坂ドナはもともとそんな役どころなんだか彼女だからなんだか、すごい勢いで「あなたーっ!!!!」って、似合いすぎです。保坂ドナ、真骨頂です。
早水さんも見てみたい。


♪MAMMA MIA

タイトルでもあるMAMMA MIA。ドナの心情を歌っているのでパパたち最初はストップモーション。
ビルは平静を装いながら手を挙げ、ハリーは嬉しそうに広げた手を吃驚して微妙に引いたところで、そしてサムは微妙なホールドアップ状態(笑)。
ドナとの関係が目に見えるようだ(爆)

ドアに張り付いたままずるずると座り込んでいくところが凄く好きです。

ところで。
誰がシャイな男なんだ芝サム(爆)

男3人の歌も好きです。
非常に楽しそうだ!


ここでまたアンサンブルさんがんばる。
この展開も、セットした後に演技しながら去っています。


◇ターニャ、ロージーの部屋

ベット争奪戦に負けたターニャがくすんくすんとエアマットをひきずる姿が非常に可愛いです。
というか、ロージー、全然コイン回ってないんですけどそれ最初から裏ってわかってるんでは!?(笑)……ターニャ、そういうの簡単に騙されそうだもんなー。

多分、ターニャに吸っちゃダメよ吹くだけ、っていう忠告は、裏まで理由があるんだろうなぁとか。

男の話でさりげなくベットに座るターニャを押し出すロージー。鬼です。

昔の衣装を身体にあてて、サイズを直す話をする時は、多分平野ロージーだと爆笑なんだろうな、なんて思ってみたりして。青山さん、サイズそのままっぽそうだしー。
ダイナモスのポスターは何百枚と刷ってあるのでしょう。破り方は別に決まってません。ドナが夢中で破った形。
ロージーがドナにポスターを見せるところではポスター下半身だけって時もありました(笑)

飛び込んできたドナがベットカバーにくるまる姿は大変可愛いですな。


♪CHIQUITITA

ドナを励まそうとする二人。
この歌がこんなとこでこんな風に使われるとは思いませんでしたが、とてもしっくりきます。
普段の仕事をするロージーや金持ちを追い掛け回しているターニャではなく、ダイナモスで一緒にいるときに戻っているかのような姿。
やってることがいちいち楽しいんですけどね(笑)
ターニャの激しいスリットが気になってしょうがないのですが、見えないんですよこれが。>何が!
しかし、酒(確かフォアローゼスだった?)呷る姿がおっとこまえですドナ。

サムと違う他の男がいた話を知らなかった青山ロージーのちょっと拗ねる姿が切ないです。


♪DANCING QUEEN

とにかく細かく笑わせてくれるナンバーです。
ドライヤーなんかはコードまで使うし、コード伸ばすかりかりって音が妙にリアルさが。
森ターニャの「遊びにいこおっよぉー」がとても好きです。
この曲に関しては例にもれず小学生の頃やたら聞いているので、自然と入ってきます。
さらに言うと私は英語もわからんと聴いていたので(要は曲が好き)、日本語歌詞も気になりません。
……ただジャイヴをそう来たか、とか思いましたけどね(笑)
コーラスとのからみのとことか、巧く作ったなぁなどと思います。
話の内容に歌詞もぴったりです。

2コーラス目でドナがばーん!って登場するところで沸きあがる拍手に二度笑ってしまいました。
いや確かに拍手したくなるような登場です。素敵です。
3人のはしゃぎっぷりがすごくいいです。


◇海岸でスカイとソフィ

上手側からだと、「うわしまった(だらだらだら)」という感じのスカイの表情が楽しいです。
下手側から観ていると、その時のソフィのえもいえぬ表情が楽しめます。

幸せカップルという感じがとてもします。
「おいで」といわれて飛びつくソフィも可愛いです。

ただ、こんなヒトだから父親のことについて告白できないんだろうなぁなどとも思いますが。


♪LAY ALL YOUR LOVE ON ME

阿久津スカイと樋口ソフィだと、LKで見たことがある身としてはやはりシンバとナラなんだけど(笑)、役柄もそんな感じの上下関係っぽくて…結婚したら尻にひかれそうですスカイ。
押し倒したあときちんと膝でスカイの肘までロックしてしまう樋口ナラ。そうまでしておいて、脇腹攻撃はすごいです。
一度、もろに入ってしまったらしく、けっこう素ではないかというでかい声で「ははっ!!」と声をあげてしまった阿久津スカイに笑ってしまいました。

物陰から二人の様子を見ている島の男達。
上手では上のほうにエディ、ドアの前にペッパー、もう1人が階段下のあたり。
下手では3人がドアの前にぎゅうぎゅうになって笑っています。(丹下さん、太田さん、中村匠さん)

脱がされた後のスカイを尻目にソフィにちょっかいをかけようとしている望月ペッパーと、スカイとソフィの視線の交わし方を見て去ろうとする川口エディの対比が好きです。その後の担ぎ担がれの状態をつい目で追ってしまいます。あまりにあっさり担いでるし(笑)

足ひれダンサーズはとにかく笑いますね。
登場した後は全員違うダンスを踊ってますが、「ふんっ」て兄貴ポーズは一緒。足ひれをつけたままのバットマン(あれもバトマンと言うのか謎だが)はすげぇと思います。


♪SUPER TROUPER

まずは一発目の70年代姿。
ギンギラです(笑)

ドナたちが登場したときに、ソフィは「うっわ、かーさんなにやってんのよはずかしーっ!」ってな感じですが、友人たちに引っ張られ座らせられます。
でもワンコーラス歌い終った時には、めちゃミーハーになってドナの前でかっこいーvとかやってるんですが、ドナは前を向いたまま、手で「あっち行きなさいあっち!」とか追い払ってます。そしてソフィは再び連行されていきます。

途中ふられるペンライトは、こそーっと手渡し手渡しで配られて、おなかとか背中に隠されてます。
そしてその後はこそーっと手渡したり自分で椅子にかけてあるバックの中にしまっています。


♪GIMME! GIMME! GIMME!

嬉しそうに入ってきたわりには女の子たちに翻弄されるパパ3人。
最初のうち、めちゃ焦っているビル、サムを尻目に1人単純に楽しんでいそうなハリーがツボです。
それにしてもソフィは小悪魔ですな。
自分の夢のために人の生活をめちゃくちゃにする可能性があるということは考えつきもしなかったんだろうなぁというのが非常にここで表れます。
話寸止めでパパたちかわいそうです(爆)
連れ出された瞬間のそれぞれが好き。特にビルのへっぴりな微妙な踊り。


♪THE NAME OF THE GAME

一目でビルをパパだと思ったソフィ。
ここでビルの大叔母ソフィア=ソフィの名前をもらった人という事実がほぼ確定します。
ソフィアはソフィをビルの子どもだと信じて一緒に暮らしていたのでしょうか。
家族を持つことなく、自由に暮らしていたビルに降ってわいたような話。いきなり責任とかそういうのがでてきちゃってびびっているおっちゃんの姿がよーくわかります。


♪VOULEZ-VOUS

ヘレンのネックレスを取ってきたスカイを担いだ男たち乱入。
どかーん、と腹アタックをかましている川口エディと望月ペッパーを観て、いつかペッパー飛ばされないかなーとか期待しているのはナイショ(笑)。
時々エディは勢いあまって他の人ともどかーんとやっているようです。

火花が闇の中あちこちであがっています(笑)
オリジナルのヴーレ・ヴーの訳詞とはけっこう違っているのですが、とても好きですここ。
男女ペアがいくつもできあがっています。でもカップルと言うわけでもないようですが…(アンサンブルがドナと踊ってたりするし)

サムとハリーがそれぞれ「パパだよ!」をやっている時に、後ろのほうが笑えます。
特にハリーがやっている時のターニャとロージーのガッツポーズとか。


◆二幕


♪ENTR'ACTE

POPの時にはスピーカーの正面列が皆思わず動いてしまったほどの大音量で始まってかなりびびりました(笑)。


♪UNDER ATTACK

軽い気持で3人の父親候補を呼び寄せてしまったソフィに痛いしっぺ返し。
そんな悪夢イヤです(T-T)という悪夢。
パパ3人登場時、ビルは着かけで登場してます。細かい。
けっこうすごい勢いでがらがらやってるので、ソフィはわりと必死にベットに張り付いていますが、いつかごろんごろんとか転がったら大事だよなー、違う意味で悪夢だ。
花嫁(笑)は、きちんと上までファスナーがあがってない辺りが非常に微妙。またごついですから。田邊スカイはどんな感じになるのでしょうか。

アンサンブルさんたちの衣装(衣装?)もまた目に痛いです。
蛍光イエローだけではなく蛍光ピンクも使ってるのがすごいなぁと思います。男性は手袋、女性は肘からの手袋。

ドナもまたすごい格好ですが妙に似合っててイヤンな感じです、保坂ドナ。パパたちをひとりずつ指で呼ぶのですが、きゃー、薄笑ってる〜(><!


♪ONE OF US

母娘のすれ違い。
ドナにとって結婚とはなんなのでしょうか。
結婚当日になってまで「まだ間に合う」と言ってしまう辺り、ドナの若かった頃の時代背景が浮かび上がっているのか。(この辺サムも一緒だし)
ソフィの去り際のことばに斬りつけられたまま歌うこの歌は染み入ります。


◇酔っ払った3人組

それをどうやって結婚式に使うというんだエディ!(爆)
っていうか、バグパイプは知識がないと鳴らせません、すげぇなエディ(笑)


♪S.O.S.

そういう歌じゃないのに闘いの歌(笑)。
ドナ側の音程が低いため保坂さんの声が聞こえにくいですが、火花が見えるような感じです。
搾り出すような芝サムの叫び、振り切るような保坂ドナの叫びに聴き入ってしまいました。

微妙に歌詞を聞き取りにくい箇所はあるんですが。


◇海岸にて

海から上がってきたハリーの身体はちゃんと濡れてます。足の下の方は濡らしてないのかな。>踏んだらコケるよそれ
ハリーの登場にペッパーはドキドキです。バーからビールを出して勧めようとしたり大変です。
「お客さんたち(というか友人たちだよな)」が仕事を頼んでも聞いちゃいません。フォローしつつもどつくエディ。
その後壁に張り付いて、うらめしそーなうらやましそーな妙な表情ですげぇ微妙な姿勢でターニャを見つめる望月ペッパー。
すっげぇバカでいいです(笑)


♪DOES YOUR MOTHER KNOW

「火がつくぞ」>ここ笑うとこ(笑)
へなちょこのダンスでターニャを誘うペッパー。男たちも最初ははやし立てていますが、途中でアピール(笑)。
そんな時も口が空いてる川口エディ(笑)。
丹下さんはブレイクダンスを。
上からは平田さんともう1人(忘れた〜)が覗いて笑ってます。
このシーンを見ているとどうしてもコンタクトを思い出すのは私だけでしょうか。しかも全員焦げ枠(爆)
望月ペッパーの開脚ジャンプの連続は大変そうです。

ドナが爆発しそう=そりゃたまんねーな! で、普段のドナがどんなのかよーく表されてます。
というか、エディもペッパーも、ここまでは大丈夫。ここからはヤバイ、というすみわけができてるんじゃないでしょうか(笑)


♪KNOWING ME,KNOWING YOU

愛もなく結婚して、破局を迎えてしまったサムが、ソフィに今なら間に合うから別れた方がいいという歌…今なら間に合う、じゃねぇだろう!!とかツッコミ入れたくなるんですけど>身も蓋もない
21年間でかなりすれてしまったサムの心の絶唱(違)
芝サムの伸びる声で朗々と歌われます。


♪OUR LAST SUMMER

展開の早い二幕で和む瞬間。
八巻ハリーの歌声が和ませてくれます。いえ、行動もですが(笑)
花嫁の父はナニをするの?という素朴な疑問に自分の例を答えてくれたターニャは罪な女です(笑)
っていうか、その小切手の額は!?ハリーすっげぇ金持ち!?

終始ぴりぴりしているドナが唯一ほっとした笑顔を見せてくれます。
パリ時代のドナはきっとソフィのようにオトメだったのでしょう。優しくて、時折とんでもなく衝動的に動く(笑)ハリーは確かに王子様だったんだろうな、とか思います。


♪SLIPPING THROUGH MY FINGERS

すれ違っていた母娘がようやく向き合います。
スカイのことばと、サムへの反発からか、父親とバージンロードを歩きたい、というのは自分の憧れにすぎなくて、本当に大事なのは何か、に気付いたソフィ。
今までの「結婚なんて!」という考えから、ようやく「ソフィがいってしまうのが寂しい」気持に気付いたかのようなドナが歌い上げます。
ウェディングドレスに足を突っ込む真似をするドナが可愛いです。Σえぇっ!という表情のソフィも可愛いんですけど(笑)。
ソフィの去っていった後、寂しくて切なくて、泣けてきます。


♪THE WINNER TAKES IT ALL

まさに熱唱という感じのこの曲。
ドナのいろいろな気持がこめられているのでしょう。拳を握って、搾り出すような心の叫び。
いたたまれなくなって走り去るサム。
ていうか、凄いタイトルだよな…


♪TAKE A CHANCE

このシーンで、壁際の階段状のでっぱりの一つ一つに灯篭のようなものが置かれていたことに気付きました。(実際は2幕頭から置いてありますが)
ロージーの見せ場です。
ソフィのことでもーなにがなんだかわっかんねーよ、というビルにむかって「私を見てv」とアピールするロージー。可愛いです(笑)
青山ロージーは小柄なので、その小さいのに押されて逃げ回るでっかいおっさんが笑えますが、これがきっと平野ロージーだったら、あまりにまんまなのでさらに爆笑じゃないかと思ってしまうんですがどうでしょう(笑)。

この曲も使い方が巧いと思います。
だって、中年の女性が中年の男性を口説く(?)のに使うなんて思わないもん(笑)

途中で入ってきてすげぇびびってるペッパーがいいです。


◇結婚式

っていうかいくらなんでもあんた花婿がサンダルはないでしょう!!(爆)
いやエディもサンダルなんだけど。

「純白の結婚式」に反対だった、そして今はソフィの気持がわからなくなっているスカイは非常にやる気ナッシングです。
でも座っちゃダメです。
逆にペッパーは進行役としてやる気満満っぽいです。進行表片手に段取り復習してます。こういう人、結婚式の二次会にいるよなーとか思ってみてしまいました(笑)>決して式や披露宴ではない

ドナのお父さんはここにいる発言から二人が抱き合うまで、後ろのほうで立ったり座ったり注目されたりするパパたちが可愛いです。
特に「ここにいる」と言われて立ち上がった後、お互い「え?」という顔で見合わせているので、お前ら今まで本当に気づいてなかったんかいとかいうツッコミはナシの方向で。

そして「何百人の〜」という発言に思わず立ち上がる男性陣(笑)。
ドナ、手広い…………
ていうか、エディ、あんた………

ソフィの止めて世界巡り宣言に、みんなおめでとう!な状態の中、主催者らしきペッパー&エディ、平田神父だけ「なんだとぅっ!?」という顔をしていて笑えるのです。


♪I DO,I DO,I DO,I DO,I DO

どうでもいいけどタイトル長いです(笑)

「誓おう」と皆に促されて、ターニャとロージーの顔を見て、覚悟を決めた感じでIdoを言うドナがとても可愛いのです。
21年前のすれ違いがやっと軌道修正。中年カップルのできあがりです>身も蓋もないな!
みんな嬉しそうに祝福をして、なんとなーく全員カップルになって退場。
ターニャ&ペッパー、ビル&ロージー、エディ&アリが組んでしまったので余ってにこにこ見守るハリーを誘うリサがちと可愛かったです。そのおじさんなら安心なのかリサ!(笑)


♪I HAVE A DREAM

旅立つ新しい夫婦を見送る親たち。
父親たちのソフィとスカイに対する別れの形が三人三様です。
その姿が実に彼ららしくて、そして最後のドナとの別れもこの親子らしいというか、見ていて泣けてくるのです。

眩しいくらい白い月(いやマジに眩しいんだけど)を見ながら、二人でしっかりと手をつないで歩く姿でカットアウト。
その隙に涙を拭いてみたり(笑)。


◇カーテンコール

♪DOES YOUR MOTHER KNOW(曲のみ)
通常のカーテンコール

♪MAMMA MIA
若者組の歌とダンス。明るくさわやかに歌うマンマミア(笑)。

♪DANCING QUEEN
ドナ&ダイナモス、70年代ちっくな衣装で登場。目に痛いですがかっこいいです(笑)
客席もなんとなく総立ちに。踊る人は少ないですが体はリズムを取っていたりします。中年男性の方が嬉しそうに立ってたりするのが楽しいです。

♪WATERLOO
確かこれはABBAのデビュー曲でしたっけ?>初ヒット曲です
若者組が弾けまくって踊っています。これ大好きー♪



+ダンスについて

ダンスはダンスダンスしていません。技量は問われるけど、はっきりダンス、というシーンは踊っているところくらい。
MONEY,MONEY,MONEYとか見てると指先まできちんと伸ばしてかっこいいです。
どちらかというと台詞のない演技、という感じになるのか。
何が凄いかって、サンダルや足ひれで踊ってしまうあたりですかね(笑)


+音楽について

ABBAの曲をはじめて日本語訳で歌うと言うことで、非常に気を使ったんだろうな、と思います。
オリジナル版の訳詞と比べると多少違うものに仕上がっている曲もありますが(VOULEAZ-VOUSとか)舞台の進行に非常にマッチしているのではないかと個人的には思っています。
多分、舞台を観ずにCDだけ聴いてたらまた印象は違うのではないでしょうか。特に思い入れのある人にとっては複雑ではないかと。 ABBAにこだわるのではなく、ミュージカルの曲としてABBAがある、という見方をしないと視点が変わりそう。(実際そうなってしまってる人もいるんだろうなぁ)
私自身はABBA世代を微妙にはずれていながらも聴いていた世代なので、英語もなにもわかったもんじゃありませんでしたから、メロディで大満足ですが(爆)
選曲も巧いと思います。脚本と演出すごい。

キーボードメインのオケですがギターは二人。コンダクターの方がクリック音を聞きながらテンポをキープ。ミュージカルはテンポが大事なので大変です。
オケの音は生音が一番大きいドラムに合わせるのですが、今回は他がアンプを通る音なのでドラムは個室が作ってあって隔離されていました。
下手最前列で立つとよく見えます。彼が覗き込むと目も合います(爆)


+衣装について

前半はエーゲ海を思わせるブルーが基調。
基本的には青系統の色と白。
南の島らしく涼しげですが、エディ&ペッパーは従業員というよりその辺のあんちゃんです。タヴェルナは、家庭的なアットホームなホテルなんですねー(笑)なんか使えなさそうな従業員が多そうな。南の島だわ…(笑)
スウェットもきちんとしたところで作っているので、あれ着て潜れるんだろうなぁ…。多分各人のサイズに合わせてあるのでしょう。(サイズの合ってない衣装は踊りにくいんだよまったく(笑))
パパ三人はそれぞれの個性に合わせた衣装なのでしょう。
結婚式になるとオレンジや赤で一気に暖色。華やかな気分になります。
でも花婿サンダルですけど(爆)。そのサンダルでカテコを踊るスカイとエディ。すごいです。(足痛くないのか?)
あのサンダルもダンス用にカスタマイズされてるんでしょうか。

▲LOGのTOPに戻る


PAGE TOP / HOME

ひとことツッコミ